どうも山崎レモンサワーです。
今日はWebサイトの受託制作を請ける際の見積もりについてお話します。
見積もりは奥が深いです。
正解というものがあるわけじゃありません。
毎回試行錯誤の連続です。
大体のケースがもっと高く見積もっておけばよかったという事になりがちでです。
もくじ
妥当な金額は?どうやって見積もればいいの?
金額を見積もるにはまずは工数・作業時間を算出しよう
私たちのWeb制作は、あまり経費・原価がかからないので、基本的には人件費です。
作業時間をもとに金額を見積もることになります。
例えば、20ページ程度のオーソドックスな美容室のホームページの制作を依頼されたとします。
Wordpressベースでレスポンシブ、SNSとの連携、ブログ機能、コンタクトフォームに予約フォーム・・
大体、20営業日程度で製作可能だな・・
20営業日×8=160時間
自分の時間単価(時給)は2,500円/時間 だから 40万円
という風に決めていきます。
各作業工程ごとに単価を設定するやりかたも有効です。
【例】
サイトデザイン ¥80,000~
サブページデザイン ¥10,000/ページ
サブページコーディング ¥5,000/ページ
スライダー設置 ¥10,000~
お問い合せフォーム/予約フォーム設置 ¥10,000~
Wordpress)導入/カスタマイズ ¥50,000~
原価・経費も想定しよう
これに加え、やはり原価・経費も想定しましょう。
ほかの業種に比べほとんど経費が掛からないスモールビジネスではありますが、それでも原価・経費はかかっています。
事務所の家賃、光熱費、ネット接続料、PCやプリンタ、AdobeCC、携帯など、仕事をするうえで、多くのお金を支払っています。
この依頼を引き受けるだけでも経費は発生しているのです。
特に打ち合わせで生じる拘束時間や交通費はかならず見積もりに含めましょう。
あとは、サーバー代、ドメイン費用、使用イメージ素材の費用なども必要に応じて見積もりに加えましょう。
見積もりはfreeeを利用して作成しよう
ひなt型をベースに毎回毎回、Excelなどで見積もりを作っている人もいますが、業務支援ソフトを使用して見積もりを作っておくと、それをベースに納品書、請求書に変換でき、送付の代行や回収の管理、確定申告などとも連携してくれる、超絶便利なクラウド経理/業務支援ソフト「freee」が超絶便利です。
間違いなく生産性が向上します。
なんで見積もりは失敗するの?
見積もり時にすべての要件が洗い出されていない
見積もりするときにすべてのページの原稿と要件が洗い出されているケースはほとんどありません。
見積もりするのにここまで資料と要件の洗い出しをしてもらいのは大変なことです。
そもそもまだ見積もり前の段階です。
資料の整理と要件の洗い出しをしてもらったうえでなければ見積もりできないとつっぱねるのもリスクヘッジの視点からはありですが。
現実的にはぶれそうなところは、「概算」という形でざっくりとした見積もりをしておきます。
これを、お客さんは「概算」認識していないと、あとで見積もり金額が増えた時など、トラブルのもとになります。
既製品をうるビジネスではないので作業時間クライアントに依存する
すんなり納品となれば、問題ないのですが、お客さんのOKが出れば納品という事にしてしまうと、お客さんの主観に依存して永遠と修正を繰り返される羽目になります。
もうこうなるとどんどん作業時間は増え、大赤字という事になります。
そもそもお客さんの主観を満足させられたら納品という事にしては絶対にいけません。
システムや機能の不備については、あらかじめ要件として出されたものを満たしていないのであれば、対応するのは当然ですが、デザイン的な主観の範囲に該当する点は、延々とクライアントの注文を受け続けるなど愚の骨頂です。
自分は受託契約書のひな型にも明記してあります。
デザインの修正は1回までお打ち合わせで絶対に伝えておくほうがいいでしょう。
絶対!要注意!見積もり後の機能追加と仕様変更
Web制作問わず、システムエンジニアをやってきたときから、クライアントサイドからの見積もり後の機能追加と仕様変更に悩まされます。
これはもうあるあるトークで夜通し盛り上がるテーマでしょう。
Webサイトの制作では、要件書や仕様書のようなものは作りませんが、あとから見積もりの際には、伝えられていなかった機能を平気でさらっと言ってくるお客さんがいます。
あとから思いついたのなら仕方ないですが、これは見積もり時には想定していなかったので、別途見積もりになりますとはっきり言いましょう。それでトラブルになるならとことん戦ってください。
泣き寝入りはだめです。
基本的にシステムを組む案件の場合、お客さんがWebやITの制作やディレクションを行っていた経験がある場合をのぞき、お客さん自身に要件をあらかじめすべて洗い出させるなど不可能です。
要件を洗い出すことをアシストすることに介入するなら、お見積りするだけでも費用をとったほうがいいでしょう。
最後にWebの受託制作で見積もりをする際のアドバイス
まず、見積もりは失敗します。
正解がないからです。
そのうえでなるべく後悔しないような見積もりを心がけます。
一番大事なのは、気持ち高めに設定してください。
想定していないことが後から絶対に出てくるからです。
あとは金額以上に絶対的に必要なのは、お客さんを見極めることです。
金額なんてどうでもいいんです。
最終的には「理解」のある「いいお客さん」かどうか・・
それを見極めてください。
この記事を読んだ人は下の記事も読んでいます





コメントを残す