どうも山崎レモンサワー(@kanazawasodachi)です。
最近、多くのフリーランスの方から、案件で相当厄介なお客にあたってしまい、相当心身をすり減らしていると、メールでご相談いただく事が多くなってまいりました。
世間にはそれほど多くの厄介なお客、サイコパス・クレーマーとも呼ばれるモンスタークライアントがいます。
おそらくこの記事にたどり着いたという事は、以前、もしくは今現時点、そういった厄介なお客につかまって苦しんでいるのではないかと思います。
かくいう自分もこれまで数々のやっかいなお客に遭遇してきました。
正直、いまでこそエピソードトークとしてお話しできますが、当時はお金的なダメージももちろん、精神的に崩壊し、体調も崩しました。
しかも1回や2回でなく、こういったやっかいなお客は定期的に遭遇してしまいます。
この記事では、現時点苦しんでいる人への処方箋を、そして、今後、サイコパス・クレーマー・モンスタークライアントととの仕事を回避するための対策・工夫をお話ししたいと思います。
もくじ
まずはサイコパスやクレーマーといったモンスタークレーマーたちを分析する
自分の身を守るためには、まずは敵を知ることからはじめましょう。
この手のやっかいなお客は世間にどのくらいいるのか?
フリーランスとしてWeb受託制作などのクライアントワークを生業にするいぜんに、これまで学校や会社、地域や趣味のコミュニティで、どう考えても非常識で反社会的とも言えるやばい奴・・・今までも結構見てきたのではないでしょうか?
そうです。
社会で生きていく以上、フリーランスとか、どういった仕事かいぜんにこの手の厄介な人間との遭遇は完全に避けることはできません。
ちなみに割合としては100人に1人とか、100人に3人ともいわれていますが、自分の体感的には100人に7~8人はサイコパスで、100人に30人はサイコパスとは言えないまでも、仕事はお断りすると判断するお客です。
サイコパスやクレーマーなどの厄介なお客の特徴
・一見社交的で初見、はじめての打ち合わせでは見抜けない
・口が達者で表面的にはむしろ魅力的なケースが多い
・自分のためには他者がどのような状況に陥ろうがまったく心が痛まない
・共感性がなく良心が異常に欠如している
・一貫性がなく慢性的に平然と嘘をつく
・突如変貌し、攻撃的になり恫喝・脅迫的な言動を多用する
・罪悪感が無いため、非道な行動をとってくる
・自尊心が過大で自己中心的。他者を自分の欲望を叶えるための道具としか見えていない
やはり、ここで一番注目しなければならないのは、初見や数回の打ち合わせ程度では、「見抜けない」という点です。
これだけ注意している自分でもモンスタークライアントに何回も苦しめられています。
職種に見るサイコパスやクレーマー
サイコパスが多い業種というのはあると思います。これまで遭遇してきたクレーマーやサイコパスのようなモンスタークラインアントには業種的偏りは確かにありました。
はじめに誤解が無いように、言っておきますが、下記の職業・業種の人が全員サイコパスだと言っているわけではありません。
むしろ大多数はめちゃくちゃ良い人です。
まず結論から・・・サイコパスが偏り的に多い職業
- 経営者
- 医者
- 弁護士
- メディア関係者
- セールスマン
- ジャーナリスト
- 教職者
- 警察官
- 聖職者
そして、この中でも、要注意中の要注意が、「経営者」と「医者」です。
とくに経営者は、そもそも社会の中で人とうまく折り合いをつけるのが無理な天上天下唯我独尊サイコパスだからこそ、人のいう事を聞かずに、社員を一方的に使う事ができる経営者を仕事にしているというのが当てはまると思います。
繰り返し言いますが、全ての経営者というわけじゃないです。むしろ経営者で素晴らしい方はたくさんいらっしゃいます。あくまで偏り的に多いというだけの話です。
経験上、医者もやばい人の偏りは多い方でした。
他にも参考記事がありましたのでご覧ください。
参考
サイコパスが選ぶ職業、トップ10BUSINESS INSIDER
なぜサイコパス・クレーマー・モンスタークライアントは常識では考えられない非常識な言動をとるのか
なぜあんな言動をとれるのかを考えるのは無意味です。
世間の常識では考えられないような言動であっても、サイコパスにとってはそれが普通であり、彼らなりの常識です。
他者の犠牲の上に自分の反映・幸福があるというのが彼らの行動ルール・指針なのでしょう。
相手の言動は、相手の管理下にあり、こちらでコントロールすることはできません。
話し合えばわかりあえるというのは幻想です。
話し合いと言うのはそもそも価値観が一致している人同士の間でしか成立しません。
サイコパスやクレーマーとも呼ばれるモンスタークライアントの実態がなんとなく明らかになってきました。
それでは次から、今まさにモンスタークライアントに苦しめられている状況を、いかに脱するか、いかに自分の財産や心身を守るかについてお話します。
モンスタークライアントに今まさに苦しめられているあなたへの処方箋
今のあなたの状態・状況を冷静に見極める
まず一番大事、最重要事項なのはあなたの「命」や「健康」をも丸という事です。
「命」を守るというと大げさに聞こえるかもしれませんが、モンスタークライアントとのやりとりは、短期間で急激に心身を蝕みます。
大量のストレスホルモンが身体をめぐり、脳細胞は破壊され、正常な判断ができなくなる危険性があります。
もし体調や精神に不調を感じたら、仕事など手に付けず、先方から何を言われようと医者に行くなり、連絡手段を断つなりして自分の命と健康を守ってください。
相手はあなたの責任感の強さや、気の弱さに乗じて、理不尽な要求を通そうとしています。
あなたの「命」や「健康」を守れるのはあなただけでですし、「命」や「健康」以上に大事なものはありません。
脅迫・恫喝・理不尽な要求の類に対して対処する
メールや電話など連絡のやり取りの中で、脅迫・恫喝めいた言動があれば、記録をとるようにしてください。
とくに電話や直接の対話などでも録音できるようにしておくのが望ましいです。
サイコパスや脅迫や恫喝、そして理不尽な要求をすることで、自分の利益になるという計算が頭を支配しています。
それら脅迫や恫喝、理不尽な要求に応じてしまえば、むこうは目論見通りとなり、それらの言動はさらにエスカレートすることになります。
気の弱い方、そして責任感の強い方は、つい先方の理不尽な要求であっても、高圧的にこられるとついつい応じてしまう事が多いです。
しかし、それでは、事態は改善しません。
仮に相手がさらに逆上することになっても、理不尽な要求、そして脅迫・恫喝めいた言動に屈しない、勇気を持ってください。
今の仕事のフェードアウトのしかた
とりあえず仕事をやりきってしまえるなら、仕事が終わるのを耐えて、それ以降、関係を断つというのも良い判断です。
たしかに、契約した以上、やりとげなければと思うかもしれません。
確かにその通りなのですが、仕事によっては信頼関係が無いと仕事が成り立たないのに、相手の指示がめちゃくちゃで仕事を完遂させたいけど、絶対にもう無理だという状況も多々あります。
当たり前です。あなたのやっている仕事が、ある程度複雑で、お客さんと密に連携し、信頼関係の下でよりよいものを作るというプロセスなのであれば、サイコパスと仕事を完遂できるわけがありません。
相手は、契約したのだから、とりあえず、こちらの要望通りに、こちらが満足する者を提供しないと許さない、裁判起こすぞなどと脅してくるかもしれません。
ここでも冷静に勇気を持ってください。やりとりは全て記録しておきましょう。
こんな理不尽なやりかたで仕事になるはずがないのですから、裁判になったらなったで、第三者はあなたの味方になるはずです。
裁判を必要以上に怖がるのはやめましょう。裁判沙汰というと、経験が無い人からすれば、恐怖の対象ですが、法律にのっとって第三者が公平に判断してくれる素敵な制度と考えればいいのです。
そもそも、あなたがマジメに誠実に相対し、仕事に取り組んだうえで、先方との仕事が破綻したのであれば、あなたは悪くないと判断されるはずです。
とはいえ、法律にのっとって淡々と処理されるというのが裁判でもあります。
そこで、リスクの無いような内容で受託契約書のひな型を用意し、先方との取り決めもきちんとしつこい以上に記録に残すようにしておきましょう。
ちなみに、私はWeb制作をメインの生業としていますが、
わたしが使用している受託制作サービスの利用規約のひな型をリンクしておきますので、よかったら参考にしてみてください。
これがあれば必ずトラブルを防げるという訳ではありません。この利用規約を参考により自分のビジネスにマッチした内容にアップデートしてみてください。
今後、サイコパスやクレーマーなどのモンスタークライアントとの仕事を避けるための対策
仕事・プライベート問わず、今後の人生で、これらサイコパスと呼ばれるような人物と接触を断つことが幸福度的には不可欠です。
しかし、世間には膨大な数のサイコパスが存在し、初見で見極めるのが難しい以上、これからも遭遇自体は避けられなさそうです。
そのうえで、仕事に発展する事をいかに減らすか、対策を考えてみたいと思います。
見極めきれない事を前提に、新規の案件で大きい案件は受けない
サイコパスを見極めるには時間がかかります。
サイコパスはある日、急激に激変した行動をとったりするので、それまで気づけない事があります。
新規の案件では、なるべくライトなものに限定し、どんな人なのかをじっくり見極め、徐々に案件の規模をあげるような工夫をしましょう。
また納品後に全額、報酬を受け取るのではなく、手付金として見積もり金額の何%か、できれば半分を事前にもらう工夫をしましょう。
ここでしぶるお客さんは、その時点で黄色信号です。
欲にかられないメンタリティを醸成する
基本的にサイコパスは人の恐怖心や欲望、責任感の強さなどにつけこんできます。
責任感の強さをなくすのは、デメリットも大きいので、ここでは恐怖心と欲望、とくに「欲望」をコントロールすることの大事さについてお話します。
欲望とは、割のいい条件を提示されたときに、特に深い考えもせずにとびつくことです。
自分も、過去を振り返ると、サイコパスとの仕事になってしまったケースでは、最初にすごく歯の浮くようなことを言われたり、好条件を提示されたりしたことが多かったように感じます。
仕事問わず、おおきすぎる欲にかられた人はその後に必ず落とし穴にはまります。
短期間に大金持ちになりたいからと、信用取引でハイレバレッジ取引に手を出し、暴落で借金生活に追い込まれるのと似ていますね。
現物で分散投資をしていれば、いかに暴落に見舞われようと、売らずに持っていれば、いずれは持ち直すのですから。
欲にかられるメンタリティを改善して、欲に惑わされないメンタリティを形成していくためには、普段から誠実・堅実な生活を整えること、これにつきます。
人からの評価や承認に惑わされず、質素・倹約に誠実な生き方をしていると自ずと邪念が取り払われていきます。
若い時の自分も欲望の塊でした。大金持ちになって多くのイイ女とやって、毎日、仕事もせずに飲み歩きたいと本当に考えていました・・・その時の欲深い考え方が、多くのサイコパスに利用され、大きすぎる代償を支払わされたと考えています。
最近は身を引き締め、日ごろから心身をキレイな状態に保つことを考えて誠実に生活するようにしてから、不思議とこのようなサイコパスと遭遇・接触がほとんどなくなりました。
サイコパスには絶対に屈しない勇気を持つ
徹底的に戦えという訳ではありません。
理不尽な要求や恫喝・脅迫めいた言動などに過敏に反応せず、心を落ち着け、毅然とした対応で、それでいて相手を挑発せずに、冷静に対処して見解を断ちましょう。
この記事にたどり着いて、ここまで読んでくれた方は、おそらくモンスタークライアントに苦しめられた過去を持つか、今現時点、苦しめられている方なのでしょう。
あなたは何も悪くありません。
この記事があなたの支え、励みになることを切に願っています。
最近、この手の相談が多く寄せられることからも、世間には常識の通じないモンスターがうようよ存在しているのだなと痛感しています。
蟲師というマンガで害のある蟲をなぜ駆除しないのかと詰め寄る「ギンコ」に対して「ぬい」がこう言っています。
『恐れや怒りに目をくらまされるな 皆それぞれがあるようにあるだけ 逃れられるモノからは 知恵ある我々が逃れれば良い』
サイコパスも同じです。彼らもあるようにあるだけです。
冷静に知恵ある我々が逃れる術を模索していきましょう。
最後に、世間には接触を避けるべき、サイコパスは確かに多いですが、あまりに疑心暗鬼になり、信じる心を忘れてしまうと、善良なる人達とのビジネスに悪影響を及ぼす危険があります。
この人を「信じる」心もまた、モンスタークライアントへの対策と同じく大事だという事を忘れないでください。
モンスタークライアントに苦しめられている全てのフリーランスが救われますように。
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