どうも山崎レモンサワー(@kanazawasodachi)です。
長年、フリーランスとして仕事をしていると、制作物を納品して請求書をおさめても、月々や年間の保守費用の請求書を送っても、いつまでたっても入金してもらえない・・・そんなケースに出くわします。
ほとんどの場合、請求書が届いていないか、届いていてもお客さんが気づいていないか、入金を忘れてしまっているケースがほとんどです。
今日は、そうではなく、意図的にお客さんが支払ってくれないケースについて考えてみたいと思います。
まずは、請求書未達やお客さんの入金忘れ以外に報酬を支払ってくれない場合、どんな事が考えられるのか挙げてみます。
もくじ
クライアントが報酬を支払ってくれない原因(請求書未達/お客さんの入金忘れを除く)
フリーランスの仕事ぶりに不満
こんな水準の成果物では、お金は支払えないよとつっぱねられるケースです。
これは、まぁ、長年やっているとあるっちゃあるケースです。
とくにデザインなど、評価する人の主観でOK/NGの評価が下される案件では、このようなケースが稀にあることがあります。
お客さんの不満を解消するために、ひたすら改善するというドツボにはまることが予想されます。
この状況に陥らない為には、自分自身がプロとして、クォリティの高い成果物を出すのはもちろんですが、お客さんと仕事をする前に、事前のすり合わせが必要になります。
お客さんとの人間関係が悪化
これも、見かけるケースです。
とくにもともと仲の良かった担当者が急に辞めたりして、担当が変わった際に、いきなりお金の不払いや、不当な条件を押し付けてくるケースもよく見受けられます。
日ごろから人間関係を良好に保つ努力が必要ですし、唐突に理不尽な対応をされても、感情的にならずに、軟着陸をするために話あいをする事が大切です。
あまりに理不尽なことを言い出されたのであれば、それでも感情的にはならず、穏便にこれ以上の仕事自体を断る方向にもっていきましょう。
それまでの仕事の報酬が得られるか得られないかで言うと、争いまで発展してしまっては、回収するのは難しくなります。
裁判まで起こしてまで、回収するという強い姿勢でも、良いですが、多くの労力とお金、時間をさらに消耗した挙句、回収できない場合もありますし、得策とはなかなか言えないでしょう。
納品要件の認識のずれ
これも、案件をひき受ける際に、念入りにすり合わせをしないと、納品時のトラブルになります。
とくに自分のフィールドの仕事にまったく知識を持たないお客さんはときに理不尽とも思える要求をしてしまうことがあります。
つっぱねて、とりあえず支払ってくださいでは、最悪、争いになってしまうので、懇切な説明と真摯な態度で、お互いが喜べるようにディレクションをおこなっていきましょう。
お客さんの金銭的事情
お客さんの金銭的事情的に支払えないというケースも稀に遭遇します。
お客さんが完全に倒産してしまえば、むしろ話はシンプルで、回収できないお金を損金計上するなどして、経費に計上して、あとは諦めて次に進もうという事になるかと思います。
それよりも、倒産までいっていないまでも、金銭的に苦しくて、支払いをしぶっているというのが、厳しいですね。
追加の仕事をうけるのはストップし、こちらも厳しいので何とか支払ってくれないかと真摯にお願いし続けるしかないでしょう。
ちなみに、どのケースでも感情的になって、いきなり内容証明を送りつけるような、強硬的な手段はあまりしない方が良いというのが自分の考えです。
催促しても支払ってもらえない場合の対処
仕事を完遂させたのにもかかわらず、感情的にならずにお願いしても支払ってもらえない場合の対処はどのようなものがありますでしょうか。
まずは、該当案件の契約書やこれまでの連絡のやりとりなどを記録・保存・整理しましょう。
そのうえで、
下記のような強硬的な対応を取るか
・メールや内容証明郵便での催促
・裁判所を利用した支払督促
・少額訴訟や簡易裁判所での裁判
時間・労力・お金の無駄と早々に見切りをつけて諦めるという2つの選択肢に分かれると思います。
諦めるにしても、
・せめて半額だけでもとお願いし、少額でも回収を試みる
・はじめから仕事がなかったことにする(帳簿上から売上(受注)のデータを消す)
・売上(受注)に対して損金計上処理する
など、少しでも傷の浅い対応をとりましょう。
ちなみに損金計上は、その計上要件のハードルが高いのでほぼ無理とおもっていいでしょう。
税金だけ取られて、売上が回収できず、損金計上もできないという泣きっ面にハチにならないよう、対策を練っていきたいものです。
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